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2006.4-11 VIET NAM. HOIAN [☆PEACE BOAT☆]

朝10時頃船の速度が緩やかになった窓の覗いてみると久々に見る陸地が近づいている。
ベトナム・ダナン、ティエンサ港に予定より一時間早く着岸。
前方デッキに上がる汗が吹き出てくる、とにかく暑いというより熱い。
多くの人がカメラ片手に初めての帰港地に胸を躍らせている。
KOH-TAO2人もボーッと眺めていたら「写真一緒に撮ってもらってもいいですか?」
そこから約30組の方々と撮影会。
炎天下の中ますます頭はボーッとしてきたけど、アハハ嬉しかった。


アオザイを着た女性が港でベトナムの舞を披露してくれた。
それを船から眺めつつ舷門が開くのを待っていた。
今日は同じ水先案内人のミー・ドゥアン・高崎さんがダナン周辺を案内してくれる。
彼女はベトナム人で夫は日本人、日本ではベトナム戦争下でアメリカ軍が使用した
枯葉剤に含まれてたダイオキシンの研究を長年おこなっている。
小さい頃にベトナム戦争を体験していて、船内ではベトナム戦争のことや
ダイオキシンについての論文の講座をしてくれている。

舷門が開き久しぶりに陸地に降りる。
少しだけまだ揺れてる感覚が身体に残っていてちょっと歩きにくかった。
メンバーもそろいGETの先生。
彼らはPEACE BOATで英語やスペイン語などを教えてる方々で国籍も様々
中には広島に住んでいる僕の友達の知り合いもいてびっくりした。
そして通訳のメンバーとKOH-TAOの水パの人たち総勢11名。

ミニバスに乗って港を離れる。
今回ベトナムの知識は全くなくガイドブックすら読んでいない。
最初にHOIAN・ホイアンという所に行くらしい。
ユネスコの世界遺産に登録されている場所みたで楽しみだ。

海沿いを走り街を抜け田園風景の中、村がぽつんぽつんと点在している。
村を通った時屋台や食堂の看板に「BUN」とよく書いてあるのを見かける。
BUNとしてはとっても気になるところ、一体なんていう意味なんだろう?
ミーさんに聞いてみたらヌードルの意味らしい。
そうかぁ道理でよく見かけると思った。

約一時間でホイアンの街についた。
まずは運転手の案内で絹工場に、蚕が繭を作りそこから糸ができる過程を見学。
そして刺繍工房へ、その刺繍は素晴らしかった。
写真を見ながら紡いでいるが遠くからみたら写真そのもの、

一枚完成させるのに2か月近くかかるそうだ。
ベトナム人の繊細さや芸術性の高さが認識できた。
街の中には沢山の絵画のギャラリーがありその色使いのセンスや
構図の大胆さなどに感動しっぱなし。
インドネシア・バリ島にあるウブド村を思い出した。
その村も芸術家が多く住む村でそこと雰囲気が似てる気がした。

しばらくぶらぶらしていると屋根がある小さい橋の所に出た。

天井から日本みたいな提灯がぶら下がっていてカタカナでホイアンって書いてある。
その橋を超えると世界遺産の場所らしい。
何か不思議な場所だ三角屋根に瓦葺き、日本ぽいし中国の影響も入ってるし
街角にはフランスパンのサンドイッチの屋台があったりする。

これは後から知ったことだけど16世紀〜17世紀にかけて日本人が交易でこの場所に
1000名近く住んでいたらしい。あの屋根付きの橋は日本橋って言うみたいだ。

日本の古い通過も売っている店もある。
街の三角屋根や瓦も日本の影響が残ってるせいだろう。
じゃ昔はちょんまげ姿の着物をきた日本人がここを闊歩していたんだ。
古い日本の文化とエキゾチックな熱帯の空気も混じりあってとても落ち着く。
しばらく住んでみたいなぁって思った。

そして待ちに待った昼食。
ベトナム料理だ!!以前東京の大久保で何回か食したことはあったけど
もうずっと前の話し、美味しかったのだけは覚えている。
レストランに入りミーさんが色々とチョイスしてくれた。
はじめに出てきたのはうどんに似ているヌードル、
味も程よくスープは濃く少なめだけど絡めて食べる、うん、美味しい!!
ミーさんが「この麺はここだけでしか食べれないもので
日本のうどんに似せて作ったものです」納得!!昔の日本人もこれを食べていたんだ。
そして生春巻きや米粉皮で包んだ餃子、揚春巻き、豆腐のスープ
お昼からフルコースだ。食べた食べた。

それから夕方まで皆と別れて街をぶらぶらしていた。
細い道をぬけると

大きな市場があった、早速中に入ってみる。
野菜、魚、果物、洋服、工具やおもちゃなど生活の全てがここで揃う。

熱帯らしい様々な匂いの中散歩をしてみた。
三角に編んだベトナム帽を被ってる人も多い。ネイルサロンもあり
若い娘達がせっせとお洒落をしている。

日本では当たり前になった携帯もまだここでは小数派。
タクシーの運転手やビジネスをしている人以外はあまり見かけない。
ちょっと歩き疲れたので交差点の角にあるカフェに入った。
ベトナムコーヒーが飲みたくなった。
コンデスミルクたっぷりのコーヒーが出てきた。
ベトナムコーヒーはどこだか忘れてしまったけど日本で飲んだことがある。
ステンレス製のドリップに一杯分の豆を入れ少しづつ湯を落としていく。
ゆったりとした時間が流れる。
交差点には信号はない、けど交通量は多い車一台に対してバイクが20台くらい
それをぬうかのように自転車の数ももの凄い。
シムロというサイクタクシーも駆け抜けていく。
頭の中を空白にして目の前の光景を空白部分に焼きつけていた。

あまりに暇そうに見えたのかな物売りのおばちゃんにふいに声を掛けられる。
サングラスやライターなど見せてもらった。
その中に1つ気になるライターがあった、
9.11と彫られてありその下にアメリカ大陸
そして横にはビン・ラディン氏の微笑んでいる顔が彫り込まれていた。
僕は苦笑するしかなかったなぁ、極めつけのブラックジョークだけどきっと売れるんだろうなぁ。

そのカフェは多分家族でやっているんだろう、で働いているのは姉妹かな、
下の妹さんは背が小さく小5ぐらいに見える。
けど表情がやけに大人びている笑顔もとても可愛い。
英語も話せたから歳を聞いてみた、16歳だった・・・驚き!!
写真を撮らしてって聞いてみたら今までの大人びた表情が
一変して顔を赤くして恥ずかしいのかな、またその表情が可愛かった。

カフェを出て港に向かった、渡し船が5分置きぐらいに出航していく。

333と書いてバーバーバーという缶ビールを片手に河口を望める場所を探す。
カリンバを奏でる、この地ではどんなリズムやメロディーが出てくるんだろう。
ベトナムかぁここはベトナムなんだって自分に認識させながらカリンバを奏でた。
学校帰りの小学生達が興味津々な表情でで近づいてきて
カリンバを貸してあげたらはまってしまったみたでなかなか返してくれなかった。
この楽器のいい所は、
1つ・誰でも弦を弾いたらすぐに音が出せる。
2つ・コンパクトで手のひらサイズ、何処へでも持っていける。
3つ・コミニケーション手段にはもってこい!!
4つ・自分が一番心地よく気持ちいい音で聞こえる。
5つ・思いっきりはまれてしまう。

日が傾き街に灯りがともる。

白熱球やクリアランプの優しい光が
彩りのランプシェードの中で風にふかれてゆらゆらと
街は美しい夜の装いにかわった

昼間と違って風も爽やかになり街もいっそう賑わってきた。


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