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サヌールのワヤン ○PEACE WALK-4○   [☆PEACE WALK Bali2002☆]

バイパスに出れたのは夕焼けの時間にさしかかっていた。

そしてまた東へと東へと歩いていく・・・

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☆PEACE WALK Bali2002☆
http://bun-bun.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300359347-1

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07.jpg


20時近くメチャ犬に吠えられながらサヌ−ルに着いた。
怖かったぁ汗が冷や汗に変わっていたかもしれない。

いきなり歩き出したから足はもうパンパン。
ちょっと安心したのかどっと疲れがでてきた。

それでもマーケットに向かい、
ここでもショーウインドーを見ない様やりすごした。
もう夜になって人も少ない、大半の店は閉まっている。

テロの影響は本当にここでも深刻だ。
ツーリストより地元のひとが多い。子供の泣き声が聞こえる。
まるでバリ島が泣いているように聞こえた。

マーケット近くに、おおきなバンヤンの木をみつけ、
そこでさっきやった様に演奏をはじめた。
レクイエムソングをここでもやってみた。
クタと比べるとやっぱり音の抜けも違っていたよ。
やっぱりあそこは別のヴァイブレーションが
辺りを取り巻いているんだなぁ。

そして演奏が終えかたずけていると
1人の若い男の子が声を掛けてくれた。

サーファーみたいで浜にいるビーチボーイみたいな感じの子だ。

彼の名前はワヤン、バリでは長男がワヤン、
次男がニョマン3男は。。。と名前が決まっている。
長男がワヤンだからおのずと1番多い名前になっているんだろうな、
日本みたく名前をこだわるっていう文化じゃなく、
なんていったらいいんだろう、
部落ごとの共同体としてそのほうが使いやすいのかもしれない。
けど道の向こうに知り合いのワヤンがいるとする、
「ワヤン!!」と呼ぶと、3、4人はこっちを振り返る。
おいらの目線を見て「あっ、おいらじゃないか」って分るらしい。
それだけワヤンはたくさんいる。
そのサーファーワヤンは「何しているの?」
おいらが説明して「お守り紙」を見せると

「スポンサーがいるんでしょ?」
「ううん、いないよ」
「えっ!?自腹切ってこんなことしているの?」
「そうだよ」
「それはウソだよ考えられないよ」
「えっどうして?」
「だってミュージシャンでしょ
 お金もらってなくてじゃ、ボランティアで?」
 うーんボランティアかぁ。。。
 ちょっと違うんだけど 「まぁそんなところかな」
「ふ〜ん日本人でもあなたみたいな人がいるんだ」
「ま、まぁここにいるけど」
「お金だけにものいわすから日本人って」

そうなんだ、日本人ってそういうふうにも
思われていたりもするんだって初めて気づかされた。
まったく日本人って意識はしていなかったけど、
彼等から見れば当然のように日本人が
こんなことをしているって思うんだろうなぁ。
ヨーロッパに長くいたから 日本人としての自覚が
あんまりなかったのかもしれない。

「コーラをおごってあげるね♪」笑顔で彼はそう言った。
どうやら日本人におごるっていうのは初めてだったらしい。
何だか嬉しそうな彼の笑顔を見れてホッとしたよ。

思い出してみると日本はインドネシアで
その昔よくないことをやっていたんだよな。
僕達の教育ではその部分はおおやけにされていないし
今の若い子とか知らない人も多いのかもしれない。
けどインドネシアの人達は分かっているし、知っている。

それを踏まえて彼の気持ちがとても嬉しかった。
こういう奴もけっこういるんだよって教えてあげれた。

そうして再びバイパスにもどり大きな交差点にある
アメリカンなケンタッキーの前で
今日の「PEACE WALK」を終えた。
もう少し歩きたい気持ちもあるけど初めから飛ばしすぎると
あのアグン山の寺院までの山道がきつくなることを思い出した。
あと夜は涼しくていいんだけど絶対に怪しまれそうだし、
犬が本気でやばい。

あぁお腹が減ったよ。。。。
辺りの店は全部閉まっている。。。。

僕は迷わずケンタッキーに入ったよ。
もちろん店員さんは!!(゚o゚;;!!

日本とだいぶテイストは違うけど美味しかったぁ。

よし!!明日はどこまで行けるのか。

足がどれだけもつのか?

どんな出会いが待っているのか。。。。

☆祝・peace flagメッセージ☆ ○PEACE WALK-5○
http://bun-bun.blog.so-net.ne.jp/2008-11-15

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