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東へ東へ・・・○PEACE WALK-2○ [☆PEACE WALK Bali2002☆]

☆PEACE WALK Bali2002☆
http://bun-bun.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300359347-1

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そして。。。。。

テロ現場に近づいて行く、あぁ、空気が重苦しくなってきた。本当に重い。
動悸が激しくなり足がガクガクと震えてきた。。。。。。

DSC01468.jpg


爆弾がしかけられた場所に着いた。
この場所から聖山アグンに行く決めていた。
しかし、あまりに心が締め付けられて立っているのもままならないくらい。。。。

大袈裟に思われるかもしれないけど本当にそうだった。
他にここに来た日本人の人に聞いてみたら、やっぱり同じ感覚を受けたらしい。
あたりは悲しみや苦しみの念が渦巻いてる様だ。
セレモニーに参加して12時にはバリ全体で黙祷。
どうか亡くなった方々が天国にいけますように、バリが一日でも早く復興できますように、
再び平和なバリに戻り楽園に人達が戻ってきますように。

サリクラブのガレキを前にして全てのセレモニーが終ったのは午後2時前くらい。
そこにいた人達やセレモニーをおこなっていたお坊さんに断って
サリクラブのガレキの中に入り自分なりに祈りを捧げ
そしてネイティブアメリカンフルートでレクイエムソングを吹いた。。。

DSC01459.jpg


あれ!?あれ!?息が続かない。

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この場所で亡くなった人々は
どうしようもなく苦しんでいるんだろうなぁと思った瞬間、突然腰が砕けてしまった。
あぁ!その場にへたりこんで頭をガレキにつけ涙があふれてきた。
そうかぁこんな重いものに押しつぶされてしまったんだね。

DSC01464.jpg

(見えますか?中央より左側のガレキに座る、うなだれた魂を。。。。。)

痛かったよね。悔しいよね。きっと僕が立っていた場所で誰かが亡くなったんだろう。。。
心の中でその人に約束した、僕がボロボロになっても
絶対にアグン山までいってセレモニーを挙げてもらうからね。
この島で一番天国に近い所だからね。
この人の苦しみにくらべたら歩くことを苦しいなんて思えない、
大変なことでもない、少しでも慰めになれば、よし、行ってくるよ!!

けどこの場所でも1つだけ奇跡がおこっていた。
サリクラブの正面に立っていた小さな祠や
その上にある傘(バリの祠には神サマが暑くならないように
傘が立ってるのをよく見かける)は無傷だった。

DSC01463.jpg


近くにいた人が軽傷ですんだって新聞にも載っていた。
多くの人がその祠の前でお祈りしている。
僕もその祠に向かってお祈りして一歩を踏み出した。


今からPEACE WALKのスタートだ。各地をまわってアグン山までいくぞ!!
現場から300m歩いてやっと深呼吸ができた。

フゥ〜ちょと早いけど休憩だ、緊張していたのか身体が少しこわばってる。
しかし暑いなぁ、肌が陽をうけてじりじりいってる。汗が流れる流れる。
すでにTシャツもしぼれるくらいくらいだ。
フッとあぁこれから全くの1人かぁ頼れるのは自分の足と運かな、
どうかバリの神さま、力をかして下さいね。頼んますよ。

今日はここからサヌ−ルまでいこう。

バイパスを沿いに歩いていったら迷うことなく行けるだろう。
そして歩きはじめた。しばらくして交差点に差し掛かった。
信号なんてない、車をよけながら渡っていった。
横を派手なトラックが過ぎていき少し先でとまった。
何だろう?故障でもしたのかな?そのまま通り過ぎようとしたら
トラックの運ちゃんに声をかけられた、
彼は僕の着ていたTシャツを見て声をかけてくれたみたいだ。

「そのシャツ、ウブドのやつだよね、バリ人かい日本人かい?」「えっ日本人だよ」

「あっ!もしかしてこの前のウブドのBali PEACE and UNITYの
 コンサートで笛を吹いていた?」

「う、うん」

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「バグ−ス!バグ−ス!よかったら乗っていかないか?」

よく見たらその車はウブドにある「RYOSHI」という日本食レストランの車だ。

「ありがとう、けどPEACE WALK中なんだ、歩いてアグン山までいくんだよ」

「えぇ!アグン山まで。。。」

そこで僕は知り合いにインドネシア語に訳してもらった一枚の紙を見せた。
そこには何の目的で歩いているのか、僕はどんな人なのか、
もし困っていたら助けて下さいとか、泊まれる所は何処にありますか、
とか書いた紙を作ってくれてた。それを見て運ちゃんは納得

「がんばれよ!もし自分が店にいた時来たら何かおごってやるから」って言ってくれた。

僕はインドネシア語ができないし本当のとこどうゆう表現で
書いてあるのかも分らないけど、
後々これがお守り代わりになっていこうとは、
この時は分かっていなかった。

そして彼にインドネシア語にトランスレートした「peace flag」のチラシを渡した。
何だか励まされると断然力が湧いてくる。
よし!!サヌ−ルまで行くぞ!!さっきまでの重たい気持ちがこの会話で吹っ飛んだ。
足も軽く思えた。我ながら単純だなぁとも思った。

クタのテロ現場では雰囲気に飲まれ
「peace flag」のチラシも十枚くらいしか手渡せなかった。
平和へのメッセージを書いてもらおうと大きな「peace flag」も
用意したのにそれも広げられなかった。
情けなかったなぁ、と思いつつ道すがらすれ違う人にチラシを手渡しながら、
今度は信号のある大きな交差点に差し掛かった。

バリの大きな交差点には必ずポリスボックスがある。

だいぶ変な格好しているおいらが目についたのか
当たり前のようににポリスに呼び止められる。

何にも悪い事をしていないのに
何で自分はビビっているのかな、アハハ笑うしかないでしょう↑

そういえばおいらの格好けっこう笑える。

続きは「バンヤンの木の下で」↓
http://bun-bun.blog.so-net.ne.jp/2008-11-10
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